![]() 아벨(Abel)さんのメッセージ(#20085)への返事 > > ただ、法脈の持つ一つの利点は、システムとしての「ライン」が出来ているので、 > > それを利用するから結果が早くなる、ということ。 > > そこに「ライン」が出来て、結果が顕れやすくなるのです。 > > 「正しい宗教の5つ(4つ)の柱」における、修行体系+成就者の存在って部分ですね。 いえいえ、成就者は特に関係ありません(居るに超したことはありませんが)。 ある修行システムが完成し、それを利用する人たちが増えると、 そこに「ライン」が生まれるのです。 そうですね… 喩えて言えば、目の前に、真っ白な雪の雪原があります。 そこに、最初の人が歩いていくと、「足跡」が残ります。 つまり、「道(ライン)」ができるのです。 この人数が増えれば増えるほど、道が出来て「歩きやすくなる」のです。 そういう意味ですね、単純に。 密教が、行法を「秘儀」としてあまり公開しないのは、 この「ライン」を勝手に踏み荒らされることを恐れるからなのです。 そして実は、このラインの他にも、もう一つの利点があります。 それは、エネルギーの蓄積、ということ。 密教では、色々なシンボル(象徴)を瞑想で使用します。 そして、「観想」を使って、それらの意味を強くイメージしたり、 あるいは「供養」をしたりします。 すると、そこに「想念エネルギー」の「蓄積」が起きるのです。 つまり、電池を創りだして、普段は「供養」あるいは「信仰」などでそれに充電をして、 必要なときにそのエネルギーを取り出して使うのです。 ※もっとも、これがさらに深化すると、この「有の世界」を生成している、 もっと本源的な創造エネルギーと結びつく(相転移する)こともありますが… つまりこれが、密教の三密加持・入我我入の技法なのですが、 このエネルギーの蓄積(膨大な貯金)を、法脈は所持しているのです。 仏教的に言うならば、密教は、楽変化天、他化自在天の世界を創造する技法なのです。 |