아벨(Abel)さんのメッセージ(#8802)への返事 > あの後で検索して一寸驚いたのですが、神さんに対してもduって使うんっすか?? だって、最も親愛なる者は親でも恋人でもなく、 「主」なんですもん。 モーツァルトのオペラに「皇帝ティトの慈悲」というのがありますが、 あれは、オリンポスの神々ですが、テキストの書き方はキリスト教式なんで、 そのテキストでは「amici dei」つまり、「友である神々よ」なんです。 あ、これはイタリア語です。ちなみにこれは私も演じた、ティト帝の台詞です。 > さくらさんが言っておられた「汝」もいいでしょうが話し言葉としては使わないと。 > 聖書で「誠に誠に汝らに告ぐ」なんて部分の汝はどうなってるんでせうね? 待った。その場合、「汝ら」ですから、英語ならともかく、 ドイツ語なら「ihr」か「Sie」ですよ。 ですから、「に」と来るから「euch」か「Sie」ですな。 > そもそも文化背景・言語体系の異なる中で的確な日本語訳なんて > 到底無理ということでせうかね。 厳密に的確なのは無理でしょうね。 その中でまだマシなのが「君」くらいです。 > 君 > お前 > 汝 > あんた > あんさん > てめぇ > われ > おんどれ > 主 > お主 > おまはん > おまん > おまんこ > そこもと > そなた > ↑ > 一つ不適切な語が・・・ 不適切なやつを除き、分類してみると、 「君」系列のものはないと。 「お前」系列のものは汝とおまん、おまはんなど、 「主」系列は時代がかったものすべてですが、そこもとはSieに近いかと。 あなた、などもこの系列に属するかな。 われ、とかおんどれ、とかはお前系列の限定用法ですね。 結局ね、この中で類似品のない「君」ってのが一番無難になるんですよ。 ニュアンスが良い意味で限定的であり、悪い意味で非限定的だから。(笑) 神様相手が、まあ本当の意味合いとしては「時代用法」の「あなた」でしょうか。 |