![]() 아벨(Abel)さんのメッセージ(#28565)への返事 > 病気が治ったの神秘体験できたのっていうことと、教義が真理であるという確信と、 > なぜイーコールで繋がるのか、「真面目な信者」の方々の脳味噌の構造が全然理解不能。 まぁ、病気が治ったり、抱えていたトラブルが好転したりすれば、 「この薬(教え)は効果があるのだから本物だ」と思ってしまうのでしょうね。 誰でも難しい理屈などより「結果(助かった!)」を求めていますから(論より証拠)。 そしてやっぱり、いつも不安を抱えているから、頼れる「何か」を求めているんですよ。 だから、溺れる者は藁をも掴む、で結果が現れるとそれに飛びついてしまう。 本当は、あちこちに同じような結果はあるのに、それが見えないまま… > 神秘体験=要するに脳内麻薬を上手に分泌するテクニック、 > 病気治し=心身症の逆、そういう意味ではNLPと全く同じことですよね。和井さんご指摘の通り。 神秘体験を、全て「脳内麻薬」のせいにしてまうのも、極端な考え方だと思いますけど、 私の場合は、オウムに入る前から神秘体験にも「真」と「偽」があると考えていました。 そして、それを正しく見分けて教えてくれるのが、グルの役目だと思っていたんです。 でも、オウムで極限修行中に、そうでないことを知ってちょっとビックリしたんですけどね。 まぁ、色々な事情があるんだな、と、その時は好意的に解釈してたんですけど… > 殺人カルトでも、「♪人は誰でももっている」と歌ってたわけで、 > 火事場の馬鹿力を引き出すプログラムにすぎないと。 > 勿論火事場の馬鹿力を引き出すというのは素晴らしいこと > ですが。ま、魔境、コントロール不能になりがちなのが問題でせうけどwww 仏教の「肝(要)」は、漏尽智です。 それ以外の通力は、他のやり方でも身に付けることが出来ますからね。 そして、これを外してしまうからコントロール不能になってしまうんです。 > その先の?? 解脱悟りについては私には全然わからないですが。 苦しみを生み出す根源的な状態には二つあります。 「ジレンマ(矛盾・抑圧・二律背反)」と「理解不能(どうしていいか解らない)」です。 簡単に言ってしまうと、これら二つの状態を解消してしまうことが「解脱」と「悟り」なんです。 この二つのパターンが、どうして心に生起してしまうのかという仕組みが解ると、 解脱と悟りがどんなものなのか、解るようになると思います。 gooブログで書き始めている「四句否定」の公式というのは、この原理を表現しているのです。 |「一切はそのように〈真実で〉ある」、また「一切はそのように〈真実で〉はない」。 |「一切はそのように〈真実で〉あり、またそのように〈真実で〉はない」。 |「一切はそのように〈真実で〉あるのではないし、またそのように〈真実で〉ないのではない」。 |──これが、もろもろのブッダの教えである。 | ||【「龍樹」中論 第18章 アートマンの考察 の一部分/中村元・著 】 この龍樹の書いた詩句を、何の矛盾もなく理解できれば、 これまで色々と説明されてきたアートマンやブラフマン、 あるいは一元、真理などといった色々な説明(主張・特定の見解)の、 何処に間違い(誤謬見解)があったのかが、すぐに解るようになります。 「コロンブスの卵」と一緒で、発想の転換がちょっと必要ですけど、 それさえ解ってしまえば、それほど難しいことではありませんから、 アベルさんや他の人たちにも、充分理解できることだと私の中では確信しています。 (どうすれば解りやすく説明できるのか、色々と考えて試しているところです) ※メッセージ(#28565)の左上のマンガは、私が昔描いた絵ですね。懐かしい。 |