ミクソの仏教コミュにあったのを、そのままコピペさせていただきます 1.性行為 淫心有り + 性行為 → サンガ追放 2.盗み 盗心有り + 盗み → サンガ追放 3.殺人 殺意有り + 殺人 → サンガ追放 4.自己の超人法の嘘 意図有り + 自己の超人法の嘘 → サンガ追放 〔ここに出てくる罪の種類〕 パーラージカ ・・・サンガ追放・永劫破門・首・復帰は許されない サンガーディセーサ・・・罪を隠した日数 + 別住六日間[マーナッタ] トゥッラッチャヤ ・・・粗い罪の意 罰則など詳細不明 パーチッティヤ ・・・三人の比丘の前で懺悔 内容未確認 ドゥッカタ ・・・悪を作したの意 罰則など詳細不明 パーラージカ pārājika 波羅夷(はらい) ・・・共住しない・サンガ追放・首・破門・復帰は許されない 「首を切断されたら身体につけても生きれないように・・[性行為] 枝から葉が落ちたら再び緑になることがないように・・[盗み] 大岩が二つに割れれば再びつながることがないように・[殺人] ターラ樹の頭を切断すれば成長できなくなるように・・[超人法の嘘] この罪を犯せば沙門ではなくサキャプッタではない」 1.性行為 「故意に性行為をする」 → パーラージカ 【原則】 性行為 + 故意 → パーラージカ 性行為 + 故意でない + 享受した → パーラージカ 性行為 + 故意でない + 享受しなかった → 無罪 【パーラージカの性的対象】 種族:人間・人間でないもの・動物 性別:女性・両性具有・去勢者・男性 部位:肛門・女性器・口 状態:覚醒・睡眠・酩酊・発狂・気絶・多く喰われてない死体 四時:入れる時・入った時・入ったままの時・抜く時 *上記の全てが性的対象となる ただし多く喰われた死体だけはパーラージカにならない いずれの者であっても故意に性行為に及ぶ → パーラージカ コンドーム・スキンなどで有隔であっても → パーラージカ 同性愛・獣姦・死姦・龍女・餓鬼女でも → パーラージカ 故意に相手の口による口淫をさせた場合でも → パーラージカ 故意に相手の手による手淫をさせた場合は → サンガーディセーサ 故意の口づけ・愛撫のみの場合も → サンガーディセーサ 夢の中で性行為した場合は → 無罪 強姦されたが四時全てに享受しなかった場合 → 無罪 強姦されて四時中に少しでも享受した場合 → パーラージカ 強要されたが四時全てに享受しなかった場合 → 無罪 強要されて四時中に少しでも享受した場合 → パーラージカ 多く喰われていない死体で性行為しても → パーラージカ 多く喰われた死体の場合だけ性行為しても → トゥッラッチャヤ ・五つの勃起原因 貪り[rāga]・大便・小便・風・ウッチャーリンガ虫が噛む *ゆえに阿羅漢にも勃起あり。 注意:一般に性行為は性器の結合とされますが、原始仏教の律においては 男性器を相手の口に挿入するだけでも性交と見なされます。 2.盗み 「故意に人の物を盗む」 → パーラージカ 【原則】 盗むつもり + その場から離す → パーラージカ 盗むつもり + 動かしただけ → トゥッラッチャヤ 盗むつもり + 触れただけ → ドゥッカタ 盗むつもりでない + その場から離す → 無罪 【五事】 一事 人の物を 二事 人の物だと知りながら 三事 犯罪となる量を 四事 盗むつもりで 五事 その場所から離せば盗み成立 → パーラージカ 【六事】 一事 自分の物ではないと思いながら 二事 親しい人の物ではない物を 三事 少し借りるつもりでもなく 四事 犯罪となる量を 五事 盗むつもりで 六事 その場所から離せば盗み成立 → パーラージカ 盗みの共犯者は全員 → パーラージカ 共謀の一人が盗み他は盗まなくても → パーラージカ 犯罪量でない軽い物をその場から離す → トゥッラッチャヤ さらに少ない量の物をその場から離す → ドゥッカタ 「所有者が気づく前に」と獲物を放す → パーラージカ 〔盗むつもりでない様々な場合〕 慈悲心で生き物を縛りから放す → 無罪 動物の食べ残しを食べる → 無罪 親しい仲だからいいと思った場合 → 無罪 少し借りるつもりだった場合 → 無罪 捨てられた物だと思った場合 → 無罪 自分のものだと思った場合 → 無罪 *尊者ピリンダヴァッチャが神通で誘拐された二人の子供を 神通によって連れ返した → 神通者が神通によるは無罪 3.殺人 「殺意をもって殺人する」 → パーラージカ 【原則】 殺意有り + 行動する + 死亡する → パーラージカ 殺意有り + 行動する + 死亡しない + 苦しむ → トゥッラッチャヤ 殺意有り + 行動する + 死亡しない + 苦しまない → ドゥッカタ 殺意無し + 行動する + 死亡する → 無罪 殺人の共犯者は全員 → パーラージカ 苦しむ病人を憐れんで死を勧めて死ぬ → パーラージカ 殺意あって死の美を賞賛してその人死ぬ → パーラージカ 死にたがっている人を死なせてあげる → パーラージカ 死刑執行人に「楽に殺せ」と言い死ぬ → パーラージカ 妊娠中の胎児を堕胎しておろす → パーラージカ 人の形をしたヤッカ・鬼・動物を殺す → トゥッラッチャヤ 人の形をしていない動物を殺す → パーチッティヤ 自殺しようとして飛び降りをする → ドゥッカタ 殺意なく善人に昇天の教えを説いて死ぬ → 無罪 殺意なく悪人に地獄の教えを説いて死ぬ → 無罪 事故だが自分のせいで人が死んだ → 無罪 4.超人法の嘘 「意図して自分のことで超人法に関する嘘をつく」 → パーラージカ 【原則】 意図する + 嘘を語る + 自分の超人法 + 相手が理解した → パーラージカ 意図する + 嘘を語る + 自分の超人法 + 相手が理解しない → トゥッラッチャヤ 意図する + 嘘を語る + 他人の超人法 + 相手が理解した → トゥッラッチャヤ 意図する + 嘘を語る + 他人の超人法 + 相手が理解しない → ドゥッカタ 意図する + 嘘を語る + 自他の超人法以外の嘘 → パーチッティヤ 意図しない + 嘘を語る → 無罪 【三事】 一事 嘘をつく前に「私は嘘をつこう」と思う 二事 嘘をついている最中に「私は嘘をついている」と思う 三事 嘘をついた後に「私は嘘をついた」と思う 超人法以外の普通の嘘をついた場合 → パーチッティヤ 増上慢(勘違いの自惚れ)の場合 → 無罪 そのように主張するつもりがなかった場合 → 無罪 実際に超人法を得ており嘘でなく真実の場合 → 無罪 〔例〕 「私は初禅を得た」「私は空無解脱を実証した」 「私は三明を獲得した者である」「私は流れに入った」 「私は聖八支道を得た」「私の三毒は断たれた」 → 嘘ならばパーラージカ 「あの人は阿羅漢であり供養すれば大功徳がある」 「このサンガは全員阿羅漢である」 → 嘘ならばトゥッラッチャヤ *超人法の嘘は「この世界で最大の賊」と言われる。 理由は「盗むつもりで国の布施された食を食べるから」。 原始仏典において超人法の嘘は主に盗みに比定されています。 超人法の嘘の原因は主に名誉欲・供養欲・財産欲です。 ・超人法の定義[ウッタリ マヌッサ ダンマ uttari manussa dhamma] 1 禅那[ジャーナ jhāna] 初禅・第二禅・第三禅・第四禅 2 解脱[ヴィモッカ vimokkha] 空無解脱・無相解脱・無願解脱 3 三摩地[サマーディ samādhi] 空無三摩地・無相三摩地・無願三摩地 4 入定[サマーパッティ samāpatti]空無入定・無相入定・無願入定 5 知見[ニャーナ ダッサナ ñāṇa dassana]三明(宿命通・天眼通・漏尽通) 6 道修習[マッガ バーヴァナー magga bhāvanā] 七科三十七道 7 果実証[パラ サッチキリヤー phala sacchikiriyā]預流果・・・阿羅漢果 8 煩悩断[キレーサッパハーナ kilesapphāna]貪断・瞋断・癡断 9 心離蓋[ヴィニーヴァラナター チッタ vinīvaraṇatā citta] 貪心離蓋・瞋心離蓋・癡心離蓋 10 空家楽[スンニャーガラ アビラティ suññāgara abhirati] 初禅を空家で楽しむ・第二禅・第三禅・第四禅を空家で楽しむ *六神通の記述がありませんが超人法に含まれると思います。 ・第一パーラージカに関する付記 さらに詳細なまとめを作成しようとしたのですが頓挫しました。せめてトピック限界になるまで詰め込もうと思って追記しました。 1.性的行為 「いかなる比丘であっても、性行為の法を行なうならば、パーラージカであり共住しない」 後に動物と性交したり、還俗していないのに性交する者たちが現れたので以下のように詳細に制定されます。 「いかなる比丘であっても、学と修行生活を具足した比丘が、学を実際に捨てず、貧弱であることを明らかにせずに、性的行為の法を行なうならば、動物であっても、パーラージカであり共住しない」。 [性的対象] 三種の女性 人間の女性 ・人間でないものの女性 ・動物の女性 三種の両性具有 人間の両性具有・人間でないものの両性具有・動物の両性具有 三種の去勢者 人間の去勢者 ・人間でないものの去勢者 ・動物の去勢者 三種の男性 人間の男性 ・人間でないものの男性 ・動物の男性 →いずれの者と性的行為を行なってもパーラージカ [性的経路] 三道 大便道・小便道・口 → 女性 ・両性具有 二道 大便道・口 → 去勢者・男性 →いずれの場所に男性器を入れてもパーラージカ 有隔(コンドーム・スキンなど)であろうと無隔であろうとパーラージカ [性的行為を強要されたとき] 性器を入れたとき 楽しんだか楽しまなかったか 性器が入ったとき 楽しんだか楽しまなかったか 性器が入ったままのとき 楽しんだか楽しまなかったか 性器を抜いたとき 楽しんだか楽しまなかったか →いずれの場合でも楽しめばパーラージカ 全ての場合において楽しまなかったときのみ無罪 [性的対象の状態] 通常意識 + 性的行為 → パーラージカ 睡眠状態 + 性的行為 → パーラージカ 酩酊状態 + 性的行為 → パーラージカ 発狂状態 + 性的行為 → パーラージカ 気絶状態 + 性的行為 → パーラージカ 多く喰われてない死体+ 性的行為 → パーラージカ 多く喰われた死体 + 性的行為 → トゥッラッチャ →多く喰われた死体以外は全てパーラージカ 多く喰われた死体だけは全ての場合で楽しんでもトゥッラッチャ [道と非道] 道をもって道に入れる → パーラージカ 道をもって非道に入れる → パーラージカ 非道をもって道に入れる → パーラージカ 非道をもって非道に入れる → トゥッラッチャ 比丘が寝ている比丘を犯す → 起きた比丘が楽しめば両者パーラージカ 楽しまなければ犯した比丘のみパーラージカ 比丘が寝ている沙弥を犯す → 起きた沙弥が楽しめば両者パーラージカ 楽しまなければ犯した比丘のみパーラージカ 沙弥が寝ている比丘を犯す → 起きた比丘が楽しめば両者パーラージカ 楽しまなければ犯した沙弥のみパーラージカ 沙弥が寝ている沙弥を犯す → 起きた沙弥が楽しめば両者パーラージカ 楽しまなければ犯した沙弥のみパーラージカ [様々なケース] 1.猿と性的行為を行なった比丘がいた。→パーラージカ 2.居士の性器で性的行為を行なった比丘がいた。→パーラージカ 3.寝ている少女に興奮して親指を性器に入れて少女は死んだ。→サンガーディセーサ 4.ウッパラヴァンナー比丘尼を好きになった在家の若者が彼女を強姦。→楽しまず無罪 5.女性器が身体に生じた比丘がいた。→比丘尼として扱う 6.男性器が身体に生じた比丘尼がいた。→比丘として扱う 7.母と性行為した比丘がいた。→パーラージカ 8.娘と性行為した比丘がいた。→パーラージカ 9.妹と性行為した比丘がいた。→パーラージカ 10.元妻と性行為した比丘がいた。→パーラージカ 11.体型の変形により自分の口に自分の性器を入れた比丘がいた。→パーラージカ 12.長い性器により自分の肛門に自分の性器を入れた比丘がいた。→パーラージカ 13.女性の像の性器に自分の性器で触れた比丘がいた。→ドゥッカタ 14.在家の女性が敬礼すると称して性器をくわえられた比丘。→楽しめばパーラージカ 15.在家の女性が性行為を誘われた比丘。→行なえばパーラージカ 16.在家の女性からの一方的な性行為を許諾した比丘。→パーラージカ 17.在家の女性と性行為して精液は外に出した比丘。→パーラージカ 18.在家の女性と性行為して外に触れて中に精液を出した比丘。→パーラージカ 19.首を切断された頭の口に自分の性器を入れた比丘。→パーラージカ 20.首を切断された頭の口に自分の性器を触れずに入れた比丘。→ドゥッカタ 21.性器に障害がある比丘が性行為をした。→「比丘たちよ、あの愚か者は 感受しようと感受しまいとパーラージカを犯したのである」 22.女性と性行為しようとして女性に触れた瞬間に後悔した比丘→サンガーディセーサ 23.「あるとき一人の比丘がジャーティヤー林で昼の休息をして寝て彼の性器は 風に揺られていた。一人の女性がそれを見てその性器に座って好きにして去った。 比丘たちは濡れているのを見て先生にこのことを言った。 比丘たちよ、五事によって男性器は勃起する。貪り[rāga]により、大便により、 小便により、風により、ウッチャーリンガ虫が噛むことによる。 比丘たちよ、この五事によって男性器は勃起する。 比丘たちよ、その比丘が貪りによって男性器が勃起するということはない。 比丘たちよ、その比丘は阿羅漢である。 比丘たちよ、その比丘は無罪である」 →阿羅漢にも勃起はあるということ 24.寝ていた比丘が在家の女性に犯された。→楽しめばパーラージカ 25.ある比丘がヴェーサーリの大林、重閣講堂で寝ていて風に揺れて勃起していた。 多くの女性が香・花・飾りをもって精舎の見学に来ていた。彼女たちはその比丘を 見てその性器に座って好きにして去った。「これは最高の男だ」と言って 香・花・飾りを供えて去った。比丘たちは濡れているのを見た。 「比丘たちよ、五事によって勃起する・・・その比丘は阿羅漢である。無罪である。 比丘たちよ、三摩地に入る者は、戸を閉じて三摩地に入ることを許す」 26.元妻と性行為をした夢を見た比丘がいた。→無罪 27.性行為は最上の布施と信じる女性信者がいた。比丘を誘うも拒絶される。 胸や腹や腰や首に触れさせる。→サンガーディセーサ 28.リッチャヴィ人の青年たちが比丘を捕まえて比丘尼と性行為させた。 →ともに感じればパーラージカ。感じなければ無罪。 29.リッチャヴィ人の青年たちが比丘を捕まえてお互いに性行為させた。 →ともに感じればパーラージカ。感じなければ無罪。 30.ある比丘が人里離れたところ(アランニャ)にいた。幼い鹿が来たので その小便を飲もうとして性器を口に入れた。感じた。→パーラージカではない 他にも記述はありますが、重複や興味深くないものは除いて紹介しました ------------------------------------------------------------------------------------- 管理人より 掲示板の流れと全く関係ない超長文のご投稿ですが、史料価値は高いので、流れてしまっては キャンディちゃんのせっかくのご好意も無駄になることでもあり、管理人の判断で長文板の方に 全文転載させていただきました。 http://honfleur.sakura.ne.jp/bbs/00bbs16/bbs16.cgi?mode=read と一旦途中省略としましたが、あまりにも面白いので、考え直して全文復活しましたwww |