書く
トップへ 最新

#26687 2009年9月11日(金)18時15分
From: 아벨(Abel)
Subject: Re3:【一服どうぞ】裏千家前家元・千玄室 「婆子焼庵」の教え
和井 恵さんのメッセージ(#26674)への返事

> 私もここまでは、元芝さんと同じ考えですが、少し違うのは、
> 性欲は「概念・想念」というよりも、もっと生々しい「欲求」だと感じていることです。

さすがですね〜。和井さんのご解説を拝読して、本当に一層よくわかったように思います。
元芝さんとどう違うのかは自分では完全には理解できてないかもしれませんが。

> ただ、正しい修行が、ちゃんと出来ているかどうかの「確認」をしようとしたのだ、
> というのが私の解釈です。
> 隣家の若い娘に抱きつかれた僧侶は、性欲を感じてしまい、思わずその娘を突き放します。
> そして、突き放して置きながら、その自身に起きた性欲に目を向けようともせずに、
> 「枯木寒巌に倚る三冬暖気無し」という虚言(自己をそれらしく見せる着飾った説明)を言いました。
> しかし、なによりも、「突き放す」必要があったのは、相手の女性などではなく、
> 自分の心の中に生じてしまった「性欲」の方であったはずなのです。

とってもよくわかります。

この「枯木・・・」という言葉は、女性に対して言ったというよりも、己の性欲を無理に
でも押さえつけるための自戒の言葉として、自分自身に対して極端な表現で言い放ったと
いう可能性はないでしょうか。

いやしくも修行僧の方が、性欲との葛藤を自覚してないとも思えず、性欲を克服できない
苦しみ(あるいは煩悩的欲望を求める気持)との葛藤の中でパニック的になったとか。

> つまり、修行者として最も必要な「自己の心を観察」して煩悩と対峙することを忘れ、
> 心に起きてきた欲望・煩悩を「相手のせいにしてしまう」という行為に及んでしまった。

責任転嫁、とまでいえますでしょうか、、、う〜ん

> 闘う敵は、他人に非ず、自己の心のみなり。
> (外に敵がいると思って行動していると、いつの間にか自分がその敵になってしまう)
> というような教えを示しているのだと、個人的には思います。
> 横レス、失礼を致しました。

失礼だなんてとんでもないです。長年わからなかった問題がほとんどわかったような気に
させていただくことができました。和井さんと元芝さんのご解説に心から感謝申し上げます。

ところで、この僧侶としてはどうすべきだったのでしょう

女性を軽く突き放して両手をついて、正直な気持ちを吐露。 多分、「私は修行僧の身です
から、貴女のお気持ちには大変感謝しますが、何卒私のワガママをお許しください。本当の
ところ私の心の中には修行を放棄して還俗してでも貴女とセク〜スしたいという欲望が強く
渦巻いているのは事実ですが」、とここまでは大部分の修行僧の方にとっても正直なところ
なんでしょうけど、その後がわからないと。「やはり修行の道を続けさせてください」と
自分の都合で修行を選ぶと宣言して彼女を拒否するか(彼女傷つく?)、「衆生済度のため
修行を続けさせてください」と責任転嫁のようなもってきかたになったらどうか?

まあ婆さんの判断がが絶対的に正しくて坊さんを追い出して庵に火をつけた行為が絶対的に
正しい判断だった、ということは絶対にあり得ないわけで、元芝さんも仰ってたように、
坊さん側だけでなく婆さんの行動をも含めて考える必要もあるのかもしれませんが・・・

あと、あまり正直に自分の本心を吐露してしまったら、坊さんとしての権威が地に落ちて
しまって、信者的立場にある善男善女に対するプラシーボ効果が消滅、結果的には信者の
側においても不利益となる・・・・ってことで、ある程度は「カッコつける」ことも必要悪
として認めてもよいのではないかと・・・。

彼女を軽く優しく抱きしめて言語・身体接触以外の高次の慈悲のエネルギーを与え、彼女に
「悪うございました、私は貴女を試してました」と自白させるくらいの感化力が発揮できる
のが最高かもwww 

ま、婆さんが試す意図で差し向けたくらいなら形状容姿も優れてたでしょうし、私が坊さん
なら間違いなく据え膳食ってしまうでせうがwww

書く
PCモードへ
nerimb5.cgi Ver. 5.043
Copyright(C) 1997-2008, hidekik.com
当掲示板の内容は全て冗談です。冗談を解する方のみ閲覧してください。