最近読んだ『ポリス・アンダーワールド』って本にオウムの事が書いてあったから、ちょっと引用。 ……事件後、日本の裏社会に精通している山口組の最高幹部の一人が、自信を持って口外した。 「オウム真理教は上九一色村のサティアンで覚せい剤の密造をやっておったのや。覚せい剤を造るに は製造するための釜焚きという作業を繰り返す。その際、養豚場にも似た、いやな臭いを発散する。 上九一色村の住民がオウムのサティアンからの悪臭を訴えておったが、全て覚せい剤密造が原因やっ たのや。 オウムが製造した覚せい剤は粗悪なものやったが、1トンにものぼるやろう。オウム製の覚せい剤 は、すべからく暴力団に流れておった。オウムで尊師と呼ばれた麻原彰光が、村井はじめ教団幹部と 家族を連れてよう名古屋、知多半島、長島温泉辺りをウロチョロしておったやろう。あの行動の裏に は、覚せい剤密売の商談が隠されておったのや。挙句、村井は殺されよった。 オウム事件が拡大した時点、村井がテレビなどで、ようベラベラしゃべるようになったやろう。そ の村井に、オウム製の覚せい剤に手を出していた裏社会の人間が、危機感を持った。それで村井を消 した。 オウム真理教が覚せい剤を密造していることは警察、公安調査庁がいち早くキャッチしていたはず や。しかし、当時は”世界のドン金丸信”が山梨に君臨しておったやろう。金丸とオウム真理教は、 昵懇の仲やったからな。警察も早い時期にオウム真理教に手を出せなかったのやろう」 |