아벨(Abel)さんのメッセージ(#18919)への返事 > > ちなみに弥勒菩薩の真言 > > オンマイタレイヤソワカ 高野山内では「オンバイタレイヤソワカ」と読みますな。 > ここで「candli」は仮名でツァンダリーと表記される例のお馴染みの語と同じなんでせうか? > エネルギー循環の行法の。 そう、不動明王真言に出てくる「せんだ」の女性形。 意味としては「暴悪なる女性」ということになります。 ちょうど江戸時代の被差別民に該当する階級に属する人名で、 これはマータンギーも同じです。 熱のヨーガからくるツァンダリーも同じです。 つまりはクンダリニーのことですけど、そのエネルギーは強烈で、 コントロールの難しい、まさに「暴悪なる者」。 それがクンダリニーは女性原理に属するので女性形で言い表されるのです。 > そのまま読んだらチャンダリーにならないの?? せんだり まとうぎ については原語と > 関係が明白ですが、フルフル→ころころ というのは全然理解不能。 一般に、例えば不空成就如来のマントラですけど、 オーム アモーガシッディ アーハ が、日本に来ると オン アボキャシッデイ アク になります。 同じく、四摂真言という、 「(衆生を)鉤に引っ掛け、索で引き寄せ、鎖で縛り、鈴で喜ばせる」という意味の ジャーハ フーム ヴァーム ホーホ についても、 ジャク ウン バン コク になりますから、 基本的にhというのは日本ではkに変わる規則性があるようですね。 おそらくは、当時の中国語に音写したまではよかったものの、 その漢字を日本式に発音した結果、kに変わったんでしょうね。 サンスクリットのhの発音、特に語の最後に来る場合、 その直前の母音を軽く添えるらしいんですけど、 イメージとしてはドイツ語の「ch」に近いかと。 |