警察庁、北朝鮮の対日工作活発化を懸念 「治安の回顧と展望」 2008.12.11 08:46 警察庁は10日、諸外国の対日工作の動向などを分析した平成20年版「治安の回顧と展望」を公表。金正日総書記の健康不安が伝えられる北朝鮮の対日工作が今後、活発化するとの見方を示した。 総書記の健康状態について警察庁は、「核開発をめぐる重要な決定に金総書記が判断を下した」と北当局が繰り返し発表していることから、「一定の判断能力を有した上で国政運営がなされているとする見方が有力」と分析。その上で「北メディアが(総書記の)動向を報道しているが、撮影日時や場所が不明であり、映像や肉声がいまだに伝えられていない」と指摘し、動向に関心を寄せている。 また、(1)6カ国協議で「いない方がまし」と日本を牽制(けん せい)(2)対北経済制裁の再延長決定後、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の副議長が「許し難い暴挙」と非難(3)国家創建記念日の行事に日本から国会議員、著名人らを招待−したことなどから、「北朝鮮に対する理解と朝鮮総連の活動に対する支援を求めるなどの諸工作を展開」と指摘。今後も「硬軟織り交ぜた諸工作を活発に展開するとみられる」としている。 |