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#14612 2008年6月24日(火)18時09分
From: 和井 恵
Subject: Re6: 

和井 恵さんのメッセージ(#14608)への返事

> そのような「世界」というのは、完全に「妄想」ですね。

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みなさん、わたしは「一切」について話そうと思います。よく聞いて下さい。
「一切」とは、みなさん、いったい何でしょうか。
それは、眼と眼に見えるもの、耳と耳に聞こえるもの、鼻と鼻ににおうもの、
舌と舌に味わわれるもの、身体と身体に接触されるもの、心と心の作用、
のことです。これが「一切」と呼ばれるものです。

誰かがこの「一切」を否定し、これとは別の「一切」を説こう、
と主張するとき、それは結局、言葉だけに終わらざるを得ないでしょう。
さらに彼を問い詰めると、その主張を説明できず、
病に倒れてしまうかも知れません。何故でしょうか。
何故なら、彼の主張が彼の知識領域を越えているからです。

(サンユッタニカーヤ 33.1.3)

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この教典でのポイントは、この部分。

「誰かがこの「一切」を否定し、これとは別の「一切」を説こう、
と主張するとき、それは結局、言葉だけに終わらざるを得ないでしょう。」

つまり、「 三界 = 一切(世界の全ての範疇・範囲) 」なのです。

それ以外の世界、など「隻手の音を聞く(聞こえない)」ことであり、
「闇夜でカラスを見る(見えない)」こととまったく同じなのです。

それは、「五蘊」の他に「第六の蘊」を新しく考えるようなモノ…

つまり、はっきり言ってしまえば、「三界を超えた世界」というのは、
「仮構された、単なるイメージ的な概念(虚構)」にしか過ぎず、
これらは、要するに「無色界」の範疇(はんちゅう・領域)に入ってしまうのです。

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