![]() 和井 恵さんのメッセージ(#14608)への返事 > そのような「世界」というのは、完全に「妄想」ですね。 ----------------------------------------------------------------------- みなさん、わたしは「一切」について話そうと思います。よく聞いて下さい。 「一切」とは、みなさん、いったい何でしょうか。 それは、眼と眼に見えるもの、耳と耳に聞こえるもの、鼻と鼻ににおうもの、 舌と舌に味わわれるもの、身体と身体に接触されるもの、心と心の作用、 のことです。これが「一切」と呼ばれるものです。 誰かがこの「一切」を否定し、これとは別の「一切」を説こう、 と主張するとき、それは結局、言葉だけに終わらざるを得ないでしょう。 さらに彼を問い詰めると、その主張を説明できず、 病に倒れてしまうかも知れません。何故でしょうか。 何故なら、彼の主張が彼の知識領域を越えているからです。 (サンユッタニカーヤ 33.1.3) ----------------------------------------------------------------------- この教典でのポイントは、この部分。 「誰かがこの「一切」を否定し、これとは別の「一切」を説こう、 と主張するとき、それは結局、言葉だけに終わらざるを得ないでしょう。」 つまり、「 三界 = 一切(世界の全ての範疇・範囲) 」なのです。 それ以外の世界、など「隻手の音を聞く(聞こえない)」ことであり、 「闇夜でカラスを見る(見えない)」こととまったく同じなのです。 それは、「五蘊」の他に「第六の蘊」を新しく考えるようなモノ… つまり、はっきり言ってしまえば、「三界を超えた世界」というのは、 「仮構された、単なるイメージ的な概念(虚構)」にしか過ぎず、 これらは、要するに「無色界」の範疇(はんちゅう・領域)に入ってしまうのです。 |