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#14343 2008年6月16日(月)11時54分
From: 和井 恵
Subject: 言霊信仰への釈迦の批判。

たとえば、ここに一人の人があって、
深き湖の水の中に大きな石を投じたとするがよい。
そのとき、そこに大勢の人々が集まり来たって、
「大石よ、浮かびいでよ。浮かび上がって、陸に上れ」、
と祈願し、合掌して、湖のまわりを回ったとするならば、
汝はいかに思うか。

その大いなる石は、大勢の人々の祈祷合掌の力によって、
浮かびいでて陸にあがるであろうか。・・・

たとえば、ここに一人の人があって、
深き湖の水の中に、油のつぼを投じたとするがよい。
そして、つぼは割れ、油は水の面に浮いたとするがよい。
そのとき、大勢の人々が集まり来て、
「油よ沈め、油よ沈め、なんじ油よ、水の底に下れ」、
と祈りをなし、合掌して、湖の回りを回ったとするならば、
なんじはいかに思うか。

その油は、人々の合掌祈祷の力によって、沈むであろうか。

(相応部経典42.6 増谷文雄訳)

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