さくらさんのメッセージ(#10347)への返事 > 水銀となんか関係あるらしいってのはチラッと知ってたけど、それでお金もあったんですか〜。 だって金メッキにも水銀は関係するわけですからね、 「タダ」じゃあございませんことよ。ww > 私度僧→私費留学生→奨学金なし、出張手当なし→お金ないと決め付けてました〜。 実は一個目が間違い。 官度僧です。 留学直前に、慌てて東大寺戒壇院で受戒、得度しています。 最澄はもともと官度僧で、しかも桓武天皇に目を掛けられていたからこその 還学生という1年間の留学。(一行が行く時に行き、帰る時に帰る。) ですから、彼は藤原葛野麻呂(大使)が行く時に行き、 葛野麻呂が帰る時に、一緒に帰って来ているのです。 もちろん費用は全部朝廷持ち。 状況からいえば、比叡山を経営している最澄の方が、 私費についていえば持っていなかったでしょう。 > んでもって、師匠に超人的な才能を見込まれて、継承したのかと思ってました。 > 話がうますぎるかな〜。 いや、才能を見込まれての継承は本当でしょう。 しかし、「尚且つ」お金が必要なのです。 現在の「特待生」ではないのですから。 そもそも、灌頂そのものにお金がさほど必要ないとしても、 空海の場合、今のように大量生産することのできなかったものを 新しく作って持ち帰る必要がありました。 まず法具。 そして経典。 経典など、御請来目録の列挙を見てもわかる通り、 量が半端じゃありません。 それを、印刷ではなく人の手で書き写してもらわねばならないと。 法具にしても、同等の密教がそれまで日本になかった以上、 真言宗の寺にあるべき飾りと法具の数々をすべて作って持ち帰る必要があったと。 これがどれほど金かかると思います?(笑) 今もなお、どの宗派の寺を建てるのに費用がいるかというと、 真言宗のお寺を作るのが一番金かかります。 つまり、青龍寺にとられた金だけではないわけですな。 貧乏留学生なら絶対に無理なお話です。 > 結構お大師様物語真に受けてるとこあるかも。 > 現実は札びら切って、金に物言わせて・・・。 まあそんなわけで、そこまで悪質なとこまではいかないでしょうけど、 札びら無しでも出来なかったこと、には違いないでしょう。 禅ならともかく、密教に「清貧」という言葉はあり得ません。 |