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わけのわからないグルから、どう考えても理不尽きわまりない命令をされて、それでも「これを理不尽だと思うのはお前のエゴだ」と言われたら、もう詰め将棋は詰んでしまうのです。自我を捨てるべしという文脈で生きているなかで、「この理不尽な命令を理不尽だと言うのはお前のエゴだ」と言われたら、どうしたらいいのでしょうか。理不尽きわまりない命令にもとにかく素直に従うのはエゴを捨てる道なのだ、で終わりです。 だけど私は、この詰め将棋を詰めさせないために、あらゆる努力をしてきました。 山下良道著「青空としての私」より |