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#8684 2007年9月12日(水)08時01分
From: 전재バガヴァン
Subject: 裁判のええかげんさについて目にとまった記事
記者の目:富山の冤罪・再審で取調官尋問を却下=茶谷亮(富山支局)
 ◇地裁に誤審反省、全く無し−−柳原さんの勇気、見習え

 富山県警に強姦(ごうかん)などの容疑で逮捕され、服役後に冤罪(えんざい)と分か
った柳原浩さん(40)の無罪を確定させる再審で、富山地裁高岡支部は、弁護団が求め
た県警取調官の証人尋問を却下した。

 無実の柳原さんを監獄に送った裁判所は、再発防止に欠かせない検証の機会を自ら放棄
したまま結審した。尋問を強く求めていた柳原さんは却下の判断に「司法に絶望した」と
声を震わせた。真相究明に及び腰なのは、検証が当時の裁判官や検察当局の責任をもあぶ
り出すからではないか。取材を通じて見えてきたのは、
<font size="+2" color="red">自らの過ちから目を背ける司法、とりわけ裁判所の姿だった。</font>

 同県氷見市で02年1、3月に起きた強姦と同未遂事件で、タクシー運転手だった柳原
さんは県警の任意聴取で容疑を認め、逮捕・起訴されて懲役3年の実刑判決を受けた。約
2年1カ月間服役して仮出所。ところが昨年11月、別の強姦未遂容疑などで逮捕された
松江市の男(52)=公判中=が氷見市の2事件について認め、DNA鑑定などから柳原
さんの無実が判明した。

 弁護団によると、警察の調べに対し、柳原さんは当初否認していた。しかし、取調官は
「家族が、お前に間違いないからどうにでもしてほしいと言っている」と迫った。弁護士
らに対し容疑を否認すると、取調官は「『はい』か『うん』以外言うな」と怒鳴った。

 親子2人暮らしだった父親の死は、拘置所で聞いた。出所後は土木作業員などの仕事を
転々としながら車で寝泊まりし、冤罪の発覚は、テレビで知った。

 柳原さんが犯人ではないことを示す証拠はいくつもあった。犯行時間に自宅で電話をし
ていた通話記録。本人と一致しない現場の足跡……。しかし、警察や検察はそれらを無視
した。

 12人の被告全員が無罪となった鹿児島県の公選法違反事件でも、買収の会合が開かれ
たとする時間に、被告にアリバイがあった。

 捜査に不利益な情報を遮断しようとする姿勢は、両県警に共通する。最高検は今月10
日、2事件の内部調査結果を公表し、捜査当局に不利益な証拠も、多面的に検討するよう
戒めた。

 この再審で、弁護団は取調官の証人尋問を通じ「密室」での取り調べ実態を明らかにし
ようとした。しかし、6月20日の初公判で藤田敏裁判長は証人申請を却下。弁護団は第
2回公判で再申請したが、藤田裁判長は「再審は有罪無罪を決める場に過ぎず、尋問は必
要ない」と、再び却下した。

 柳原さんは「失った時間は戻らないが、真実が知りたい。司法には血も涙もないのか」
と悔しがった。

 検察は「真犯人自体が男性の無罪を証明している」と主張する。だが、「自発的に罪を
認めた」という調書も残っている。虚偽の供述が作られた経緯を検証するのに不可欠な取
調官尋問を、なぜ認めないのか。

 私は藤田裁判長と杉森研二・富山地裁所長に取材を申し込んだが拒否されたため、冤罪
に対する認識や責任を問う質問状を送った。返ってきたのは「具体的な事件についてコメ
ントすることはない。一般論として、裁判所は証拠をよく検討するという職責を全うする
ことが大切だ」という地裁名の回答だけだった。

 冤罪発覚後、警察や検察は記者会見を開き、柳原さんに直接謝罪した。だが裁判官は誤
った判決を下しても説明や謝罪はせず、責任を問われることもない。

 国民が刑事裁判に参加する裁判員制度が09年までに導入される。最高裁などが作った
パンフレットには「裁判に対する一層の信頼」「私の視点、私の感覚」などの言葉が並ぶ
。だが、この制度が始まれば、私たち一般市民が、無実の人を刑務所や死刑台に送る「加
害者」にもなり得るのだ。

 冤罪を防げなかった責任は法曹三者全体にあるが、最終的に判決を下すのは裁判官だ。
再審で原判決が覆った場合、検証するシステムを作るべきではないか。

 柳原さんは6月、東京で開かれた取り調べ可視化のシンポジウムで講演した。冤罪とは
いえ、服役した人間が公の場に出るには勇気がいる。ひげを伸ばし、普段は着けない眼鏡
をかけて、カメラが並ぶ会場に出た。今月22日には「他の冤罪被害者のためにも堂々と
発言したい」と、実名と顔を公表。話し上手ではないが、とつとつと思いを語った。冤罪
によって仕事を奪われ、一度は家族の仲すら引き裂かれたが、必死で立ち直ろうとする姿
がある。

 対照的なのが、司法が再審で見せた態度だった。裁判員制度の導入を控える今こそ、新
たな冤罪被害を生まないための、真摯(しんし)な反省が必要だ。

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地下鉄の中でオウムの実行犯が撒いた「袋の中身」については証拠調べなどしなくてよい、
なんていう論理が罷り通ってるらしいが、人殺し野郎擁護の糞偽鑑定妄信のアホ裁判官と
被害者食い物の詐欺紛い弁護士によるデタラメ民事裁判などいくらでも知ってるから、まあ
裁判所なんてそんなもんだろうな、と思うだけ。

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