![]() しかし、そう記者の都合良くは進まなかったのである。 9月後半、ミャンマー人は故カメラマンの一周忌前に戻ってきた。 カメラマンの親睦会に登場し、すべてを他の人達に聞いてもらうために。 ミャンマー人は日本から本国に戻ってしばらくすると体が痒く、 特に喉が痒くなるという症状に見舞われていた。 腕をカリカリ掻くと傷口から虫が出てくる幻覚も起こっていた。 精神的には不信感・疑心暗鬼に陥っていた。 (どうしてだろう?この不安感は?あんなヒドイ日本人に関わったせいかな?かな?)と原因不明のまま日本に再入国した。 記者はミャンマー人に電話連絡した。 「ボスに殺されなかったとは残念。でも、お前は逮捕されて死刑になるよ。 日本は勝ち組に都合よくできている。 お前のような負け組みは死刑と相場が決まっている」と話し出した。 ミャンマー人はその言葉を聞いた途端にある計画を考え付いた。 (俺が死刑?それなら、一周忌の親睦会でぶちまけるまで逮捕されてたまるか) 「勝ち組記者さん」とミャンマー人は静かに話し出した。 「わかったよ。実はカメラをお持ちかえりぃ〜♪して手元にあるんだ。 これは勝ち組のあんたに渡したい」と。 「やったー!ラッキー!」と勝ち組記者とやらは大喜びで飛び上がり、天井でドタマをぶつけて着地。 イテテとドタマを擦りながら話した。 「受け取りに行くよ。どこに行けばいい? 警察への訴えも取り消してあげる」 ・・・あなたは信じられますか?・・・ |