自分が初めてニュースを見るようになった頃、 テレビでは阪神淡路大震災が連日報道され、その後はオウム真理教事件でした。 当時のことは、今でもよく覚えています。 宗教が大嫌いな両親に詳しく解説してもらいながら、オウムがどれだけ最悪な団体か、 宗教がいかに最悪な存在か、徹底的に教えて頂きました。 高校生時代の僕の目標の一つは、「この世界から宗教を消し去って、世界を平和にする」です。 その後、紆余曲折があり、オウムを全肯定的に捉えるような、オウム側の立場を知りました。 さらにその後、オウムを全否定的に見ることも、全肯定的に見ることも、 もしくは部分的に肯定し、部分的に否定することも、何もかもが自分で選択できることを知り、 また、それができるようになり、今に至ります。 それらの経緯から理解できたことは、 何よりも受け入れがたいものを受け入れた時、 心は果てしない広がりをみせ、 自由で平安な、 愛ある状態に至ることが出来る。 そういうことでした。 オウムを憎悪する方が、仮にオウムの全てを愛せたら。 麻原開祖に帰依する方が、仮に全ての批判を受け入れられたら。 その本人の心には、どのような変化が起こるのか、自分には想像ができます。 |