工場出役中の昼飯は、保健衛生夫が盛り付けをしますが、盛り付けに不公平がないか? 工場副担当が眼を光らせていて、不公平な盛り付けがあれば、看守自ら箸をとり盛り付けを直します。 懲役同士、喫食中に食事のやり取りはほぼ出来ません。 看守が見張っています。 朝食について。 各部屋のアルミの洗面器のようなバッカンに味噌汁が人数分配当されます。 沢庵等の香の物も人数分配当されます。 これを部屋の食事当番が、食器に盛り付けします。 雑居に6人の受刑者(懲役)がいたら、その席準は、 部屋長、次席、三席、四席、五席、末席と決まっています。 部屋長は食事当番は免除。部屋の中で、一番古参です。 末席は新入で便所当番ですから、食事当番は免除です。 二席、三席が一組になり一週間、朝夕の食事当番として配当盛り付けと食器洗いをします。 一週間が過ぎると、食事当番は三席、四席が交代します。 ここで問題になることは、懲役生活の楽しみは食事が、占める部分が大きい。 常識の通用する懲役ばかりでなく、自分さえ良ければ良い。 と言う輩も中にはいます。 食事当番の利権を利用して、自分のところに盛り付けを多くする。 と言う不公平が生じる。 副食(おかず)を盛り付けした食器を座机(食卓)の上に一列に並べる。 部屋長が一から六迄の六枚の札をトランプを切るように切って、一枚を引く。 例えば、三の札を引いたとする。 三席、四席、五席、末席、部屋長、次席の順番に副食の皿を取る。 明日はムショの飯をいかに奪いあうか。 餓鬼の世界について、書き込みします。 |