ようやくスタート地点に:観察処分更新 (2009年01月24日) http://www.joyus.jp/diary/032009/0078.html ひかりの輪も、Alephと共に、観察処分の更新となりました。 とはいえ、公安審査委員会は、以下のように、今現在は認められないが、 今後のひかりの輪の活動については、それが認められることができるものなのか を注視するということを付言しました。これまでは、こういった将来の可能性など 全く言及されませんでした。 その意味で、ようやくスタート地点に立てた気がします。 甘えにもなりますが、非常に強力な麻原信仰の中から脱却することは、 非常に無様な形でしかできず、私と共にひかりの輪で麻原脱却の 自己改革を目指した者の中には、大げさに言えば、七転八倒の苦しみを 味わった者もいました。それを言い換えれば、脱却の遅れのために、 多くの方にご迷惑をかけてきました。 しかし、そうした濃厚な闇も、徐々に徐々に晴れてきて、前方に 明かりが見え始めてきた感じもしています。今後、公安審査委員会が 指摘した現状の課題・問題点に最大限に取り組み、 さらなる改善に努め、皆さんに安心していただける団体になるように 努めたいと思います。 ●公安審査委員会の決定文書より引用 「なお、「ひかりの輪」は、松本および同人の説くオウム真理教の教義からの脱却を目指して活動を行っている旨主張している。当委員会としては、「ひかりの輪」の設立経緯等に照らし、未だ脱却が行われたものと認めることはできないが、今後の「ひかりの輪」の活動が、両サリン事件等に対する真の反省に基づき実施されるものであると認めることができるか、また、被害者や周辺住民等の理解を得られるものであると認めることができるかを注視していくことにしたい。」 ●読売新聞の記事 オウム観察処分、3度目の更新...「ひかりの輪」も対象 団体規制法に基づくオウム真理教に対する観察処分について、公安審査委員会(田中康久委員長)は23日、今月末の期限を2月1日から3年間、期間更新することを決定した。 更新は03年、06年に続き3度目。今回は、上祐史浩元代表(46)が設立した新団体「ひかりの輪」が対象となるかが焦点となったが、公安審は更新の対象とした。 団体規制法は「無差別大量殺人行為の首謀者が団体の活動に影響力を有していること」などを観察処分の要件として定めている。 決定では、ひかりの輪の設立前後に、中心メンバーが、設立の目的を麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(53)の意思を実現するためと述べていたことなどを指摘して、ひかりの輪の「更新の請求対象にあたらない」とする主張を退けた。 上祐元代表と対立する教団に対しても「幹部構成員らがオウム真理教の教義への絶対的帰依を指導している」と述べ、松本死刑囚が依然として影響力を有していると判断した。 ただ、ひかりの輪については「今後の活動が、(地下鉄・松本)両サリン事件に対する真の反省に基づき実施されるものであるか注視していく」との文言も盛り込まれた。 決定後、記者会見した現教団の荒木浩広報部長(40)は「(公安庁の指摘する)『麻原開祖の主宰する団体』は存在しないという主張が認められず失望した。今後訴訟も検討する」とコメント。上祐元代表は「決定で指摘されたことを生かし、反省を深めていきたい」と話した。 一方、双方の拠点施設がある東京都世田谷区南烏山の住民でつくる「烏山地域オウム真理教(現アレフ)対策住民協議会」の古馬一行事務局長は、「『ひかりの輪』では今も頻繁にセミナーが行われているが、オウムと何が違うのかわからず不安。更新は当然」と、ほっとした様子だった。 (2009年1月23日21時28分 読売新聞) |