震災の現場で何があったのか*あす記録ビデオ上映 神戸応援団が札幌で9作品 1996.04.16 北海道新聞夕刊地方 8頁 圏A (全607字) 阪神大震災のボランティア経験者や学生、会社員らでつくる市民グループ「神戸応援団17日の会」は十七日、映画館「シアターキノ」(札幌市中央区南三西六)で被災者が記録した九本の市民ビデオを上映する。 同応援団は今年一月に結成され、毎月十七日に神戸でボランティア活動をしている人の報告会を開くなど、被災地・神戸を支援するさまざまな催しを行っている。今年のバレンタインデーには手紙を添えたチョコレートを被災地の子供に贈った。 十七日に上映されるのは、ビデオ撮影愛好家が応募する第十八回東京ビデオフェスティバルで審査委員会特別推薦を受けた作品九本。いずれも神戸の被災者が記録した。 このうち準大賞となる同フェスティバル日本ビクター社長賞を受賞した、占い師・粟●●さんの作品「阪神淡路大震災・淡路島救急の記録」(カラー、約十七分)は震災当日の医療現場の様子を収録し、災害時の緊急医療の重要性を訴えている。 同応援団のメンバーで、映像作家の中島洋さんは「被災者が何を考え、求めているという市民の側からの発言が映像記録という形で表現されている」と話している。 上映時間は午後一時、三時半、六時の三回。入場無料。上映終了後の同八時半からは同応援団との交流会を予定。参加費二千円。問い合わせはシアターキノ・中島さん(電)011・231・9355へ。 |