オウム真理教(アーレフ)は20日から新しい綱領を施行したとホームページ(HP)上で明らかにした。地下鉄サリン事件など教団が起こした一連の事件への反省の言葉が減った。教団として禁止してきた松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(53)の写真使用の余地を残す形となり、公安当局は「麻原回帰」を警戒している。 また教団名を「アーレフ」から「Aleph」(アレフ)に変更した。 旧綱領にあった「旧代表(松本死刑囚)の写真やイラストなどは祭壇に備えない」との記述は消え、事件への反省や謝罪も「道義的責任に基づき、被害者に誠意ある対応を行う」と記述するにとどまった。 毎日新聞 2008年5月21日 東京朝刊 |