▲1▼ 「ミラレパ正大使は、手段はともかく、菩提心と智慧を持っていた」 1 名前:セイラ 投稿日: 2004/12/22(水) 02:33 某板で私が、「ミラレパ正大使は、手段はともかくとして菩提心と智慧を持っていた方だと思う。」と書いた事についてですが、あの板に書くと問題がありますのでこちらで。 簡単な事です。 まず、ミラレパ正大使の裁判上での発言は、一貫して仏教の法則論としては合っています。 「被害を受けるのは過去の加害行為によるカルマ、愛する人を殺害されるのは殺害したカルマ。 自分を死刑にしたら、次は自分が死刑相当のカルマを積むぞ」と。 しかし、「自分が殺した人達は自分と逆縁ができたから来世は愛し合う人間として幸福な出会い方をする可能性もあり。無縁よりは何らかの縁があったほうが良い」と。 そして「私の手にかかり死んでいった人達は高い世界に転生。」これは彼なりの菩提心のあらわれ。 「自らは自己犠牲の精神を持っているのだから、地獄に落ちても本望。救済ができたのだから私は無間地獄へ行く事すら喜び。」と 誰も不幸な人間などいないという考え方で、これは智慧の部分でもあると思います。 私が、手段は…と言ったのは、裁判上で被害者ご遺族を逆なでするような発言。 そんな時と場所で、加害者である人間が、仏教の法則論を述べるのは明らかに不適切です。 (と言っても、彼は狂気の世界へと逃避してしまいました。 仏教の法則論と現世での所業とのTPOを考えられません。) 以上の考えを持って、「ミラレパ正大使は、手段はともかくとして菩提心と智慧を持っていた方だと思う。」と意見を述べた次第です。 |