喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年

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Message#29241 2009年11月26日(木)14時35分
From: 和井 恵
変更
Re3:和井恵さん!
神風代理人さんのメッセージ(#29240)への返事

> ヤツガレは、インターネットの操作を知りませんから、アベル板主体で、石飛先生の掲示板なる物を知りません。
> 不勉強ですいません。

そうだろうとは思ったのですが、
何て言うのか「絶妙なタイミング」で、突然こちらに出てきたので、
もしかしたらと考えてしまいました。

ちょっと私の投稿文を、ここに転載させて頂きます。

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タイトル : Re^4: 龍樹と大乗 2
記事No : 6698 [関連記事]
投稿日 : 2009/11/25(Wed) 08:20:51
投稿者 : 和井 恵
こんにちは、管理人エムさま。


> > まさか、凡夫のように「一つの船に二人の船頭はいらない」というわけでもないでしょうし…
>
> ここは、わたし的には、哲学・論理学的に説明がつけられます。非常に納得できます。
>
> 一つの世界に、阿羅漢で正等覚者は、二人出ることはない、という場合、「一つの世界」という条件はおとせません。
>
> ブッダの論理学として見たとき、論理・哲学体系として、一つ決まりますと、その体系全体に、ブッダの論理や哲学は行き渡ります。
>
> それで、完結しています。そこに、別の体系をもつ、もう一つの理論を入れることはできません。論理的に混乱してしまうからです。
>
> ですから、一つの世界(体系)には、その教えを説くブッダは一人でじゅうぶんなのです。その世界全体を支配し、論理で覆い尽くせるからです。
>
> また、二人が同じ体系をもっているとすれば、重なりあって、無駄になります。貴重なブッダを、二人も一つの体系に抱えるぜいたくは許されないでしょう。救われたい人々はたくさんいるので、その世界とは別に、仏国土を作って、そこで教えを広めるのが、無駄がないと思われます。
>
> 一人のブッダの影響力は非常なものがありますので、それが重なりあわずに、広い地域を覆うためには、一仏一仏国土が合理的です。

なるほど、これはとても合理的(理に適った)なご説明だと思います。
私は、釈尊の教えは苦を消滅させることの出来る、とても優れた(それ自体が不備なく完成されている)教えだと思っています。
しかし、ご指摘の「その世界全体を支配し、論理で覆い尽くせるからです。」というようなことまでは、全く考えてもいませんでした。

ちょっと視野が狭かったですね、とても参考になりました。


> > 経典に書かれているから、という説明(論拠)についても、
> > 実は私も、(硝煙様と同じように)それだけで納得できるというタイプではありません。
>
> そうですね。それもごもっともです。
> わたしも、実はそうです。
> ただ、経典の場合、経典の方が、わたしの頭より断然優れているので、一応は、そのまま受けとめて、それを吟味検討してみるという作業を入れています。
>
> 疑わしいのは疑うのですが、しかし、とりあえずは、書かれたことは、一応そのとおりと受けとめてみるということにしています。

私の場合は、ジャータカ(輪廻転生譚)に、特に??が付いてしまうのです。
全部とまでは言いませんが、創作童話のようなものもかなり混じっているような気も…
そして、最後の説明でデーヴァダッタを必ずと言っていいほど「悪人」にしてしまっている点にも違和感があるのです。
私のイメージ(?)では、特に戒律を厳守することに拘りすぎて(ジャイナ教の影響を受けていたような気も…)、
そこで釈尊に異を唱えてしまった頑固者(真面目ではあるが知恵者とは言えない)という感じで、
サーリープッタも修行者としての資質を高く評価していたという話しもあるようです。
そして、デーヴァダッタが地獄に堕ちて終わりというわけでもなく、文献に依れば、
デーヴァダッタを師と仰ぐ一派が、後代までも存続していたという資料も発見されているようなのです。

ただ、一つ気がかりなのは、アーガマの中において、八正道と共に八邪道という説明がなされている経典もあり、
そこには「邪解脱」という、ちょっとびっくりするような表現も示されています。
原語としての「邪」は、どのような意味になるのでしょうね?
どうも、最初の「正見解」が何なのか?を取り違えてしまうと「八邪道」及び「邪解脱」に陥ってしまうように思えます。
つまり、釈尊の教えの要となる「四聖諦」を護持していないと、間違った結果を生じかねない…という気がしているのです。

そして、「正見解」とは「絶対的に正しい見解」という事ではなく、
「苦の消滅に役立つ最も優れた有効な見解」のことだと私は考えています。

厭離(遠離)・離貪・解脱・悟りに役立つ有用な見解を選択する。

釈尊は、縁起も説き、そして空もまたアーガマの中で説かれています。
そして私は、釈尊の説かれた「空」は、縁起そのものだとは考えていません。
縁起とは、無常(生滅すること)が成立してしまっている根本原理です。

そして、無常なるが故に苦であると観なさい。
(別の捉え方も出来なくはないけれど、これが苦を滅するのに役立つ見解なのですよ)
と、弟子達に教え諭しているように私には思えるのです。

ちょっと横道に逸れましたが、
釈尊の説かれた「空」とは、縁起では無く、「縁起(するもの)の消滅」を示しているのだと私は理解しています。
そして、龍樹菩薩の書かれた「中論」も、縁起そのものの説明などではなく、
縁起の理を駆使して、この「縁起するものの消滅」する境地を示そうとされているように私には見えるのです。

縁起(の理)によって縁起(する余り物)を滅する方法(毒を以て毒を制す?)。

ん〜、何だか話しが取り留めのない方向に…


> > ですから、経典は経典として尊重はするが、決して盲信はしない。
> > 解らないことは「一時保留」にして、解決への手がかりを探知できる「アンテナ」を立てておく。
> >
> > この方法しか無いように、私には思えるのですけども…
>
> そう思います。保留しておく、というのは大事なことだと思います。
> また、経典は経典として尊重するというのも、大切ですよね。わたしについて言うならば、経典の理解には、やはり、ブッダの論理で解明できることが根拠になっています。
>
> ブッダ自らが説いた論理によって、解釈できるなら、これは、説得的であるように思うのです。わたしは、そう思っています。

ええ、方法論的な教えに関しては、とても素晴らしく、私なりに理解も出来るのですが、
エピソード的なお話しになると、あれれ?という印象を感じてしまう処が幾つか出てきてしまうのですね…

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まぁ、これだけでしたら、無断転載をしても許してもらえるかと…


> > そして、『法華経』提婆達多品第十二では、
> > 提婆達多は天王如来となるという未来成仏が説かれているそうです。
> >
>
> 文献を調べて、勉強させていただきます。
> ヤツガレを掴まえて、五逆の罪に触れる部分があるから等と言い、菅原を相手にしないように。
> と言う話が、耳に入って来ましたので、ヤツガレなりに、五逆の罪について、調べて見る気になりましたが、難しくて理解困難に付き、教えを乞うた次第です。
>
> 佛説長壽滅罪護諸童子陀羅尼經
>
> 上の関連で、原書から五逆の罪に入ったら、難しく理解不能でした。

ああ、そのような経緯があったのですか…


> > 罪など犯さないに越したことはありません。
> >
> > しかし、罪を重ねた者が仏道に目覚め、解脱・悟りへと真に向かうのであるならば、
> > そのような経験(悪業)こそが、より大きな負荷となって、その人の足腰を鍛えてくれるでしょう。
> >
> > でもこれは、それならば私も経験してみよう、などといった「甘いもの(安易なもの)」ではありません。
> > 止むに止まれず、そうしなければならなかったという「追い詰められた必然性(縁起)」があってこそ、
> > それが「道」に目覚めたときに、自己を磨き、他を導くときに役立つような、真の経験と成り得るのです。
> >
>
> 己れ自身に、当てはめて、言われていることが、よくわかります。

というよりも、これは私自身に当てはめて言っています。
二度の「夜逃げ」をし、多くの知り合いに迷惑をかけ、人から後ろ指を指されるようなこともしてきてしまいました。

また、ここからは伏せ字を混ぜて書かせて頂きますが、
私と同居している義父は、元某●●団の本家の直系で、過去に置いて●●絡みの●人を犯しており、
また個人的にも、私怨によって●一人●しているそうです(共に時効が成立しているようですね)。

このようなタイプの人との縁が深いのも、私には頷けるところが多々ありますので…


> > それがその人の「貴重な財産」となって光り輝くときが必ず来るのです。
> >
> > 慚愧の心を持つことは大切です。
> > しかし、過去の経験に囚われたまま、後悔し続けることに、それほど意味があるとは思えません。
>
> まさに、その通りだと思います。

ご理解頂いて、嬉しいです。


> > ──私が「五逆の罪」について話しをすると、このような形になってしまいます。
> > (このような説明で、よかったのかしらね?)
>
>
> ありがとうございました。
> 今後共、ようやくご指導くださいますよう、お願い申し上げます。

ご指導というか、私のような者で良ければ、いつでもご利用くださいませ。

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