喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年

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Message#22531 2009年6月14日(日)15時52分
From: 和井 恵
変更
Re3:高尚なお話から一寸ズレますが
아벨(Abel)さんのメッセージ(#22457)への返事

> 物凄く基礎的なことの質問なのですが、善業をいくら積んでも、それだけでは悪業と相殺に
> はならない、カルマ落としを通じてしか悪業の清算はされない、と聞いたような気もするの
> ですが、某カルトの師の方でも普通の宗教団体でも、「白いんねん」「黒いんねん」とか、
> 要するに善業で悪業を相殺できるような言い方を普通にしてますが、これってどうなのかと。

出来ないことはないでしょうが、ちょっと難しいかも…

その人の為した行為は、その心の働きによって、
その人の「五蘊」の中の「行(自律的な形成作用)」に影響を与えます。

そして、善業(善い行い・行為・因縁付け)には、本当は二種類あって、
「善業という果報を育てる行為」と「悪業という果報を枯れさせる行為」があるのです。

つまり、意図的に新しく目的に沿ったポジティブな行為を積み重ねて、
それを「行(自律的な形成作用)」へと育てる行為(因縁付け)と、
すでに形成されてしまっている「行(間違った反射作用・反応・反復作用)」を抑える行為。

これを釈迦は「四正断(四正勤)」あるいは「二正勤・二正断」として説いているのです。

その人の目的(目標)にブレーキをかけるような潜在的な心の働き(悪業・果報)、
つまり、「行(形成された自律的な作用・薫習・習気)」を解消させてゆく訓練をすること。
これが、釈迦の説いている「二正断」の修行の意味合いですし、
その逆に加速させるような心の働き(善業・功徳)を造り出す訓練が「二正勤」の修行になるのです。

この二つ(新しい因縁付けによるアクセルの自動化と、古いネガティブな慣性作用の抑制)が無いと、
ただ単にアクセルを踏む努力(善業・功徳を積む)をしているだけでは、
最初はブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようなものですから、
そのままでは「二律背反(ストレス)」がどんどん溜まってしまいますよね。
でもその状態(期間)を「耐え忍ぶ(忍辱)」ことが出来れば、
ブレーキの力は徐々に弱まっていくと思いますけど…

※アクセルは意図的な意志の力で働かせていきますが、徐々に「慣性の力」に変化してゆきます。
 (つまり、五根という意識的な努力から、五力という自律的な働きへと移行するのです)
 ブレーキは過去に造ってしまった慣性(惰性)の力で働いているので、
 それを抑え続ければ次第に消えてゆくのです。

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